さて、いったい何のことでしょうか。
呼気一酸化窒素(NO)を測定するというのは、呼吸機能検査のひとつで、気道の炎症を評価するということです。
つまりは気管支喘息の評価に役立つ検査ということになります。
簡便な手技(息を10秒ほど吹きかける)で、喘息があるのか、喘息が疑わしいのか、そうでないのか、を調べることができます。
当院、現在、僕以外に呼吸器内科専門医がいます。なので、より正確に診断、治療を行うために、今回導入を決定しました。決して安い検査機器ではないですが、咳で苦しむ患者さんの一助になればと思っております。
検査はとても簡単です。
息を吹きかけて1分ほど待つと、数値が出てきます。
正常な人は数値が低く、喘息の人が数値が高くなるのです。
その数値が22以下で正常、22以上で喘息の可能性が高く、37(もしくは35)以上であればほぼ確実に喘息と診断できる、という仕組みです。
なぜ、こんな細かい数値を書いたのか。
この写真をご覧ください。
昨日の我がクリニックで行った、僕の検査結果です。
なんと、僕が喘息ではないですか!
まあ、とんと発作は出ておりませんが、小児喘息はありました。
風邪のときも咳が長引きます。つまりは気道炎症があるということなんでしょうね。
次回、咳が出た時は、治療方針が定まりましたね。
喘息かも、いつも風邪をひくと、咳が長引いちゃう、なんていう人は、クリニックでご相談ください。