僕が、訪れた気仙沼は、静かな海がとても綺麗で、今でも、津波がたくさんのモノを飲み込んでいったとは、信じられません。
僕は、今回の派遣の最終日に地元の方に車で気仙沼を少し案内してもらいました。
この写真は、海沿いの国道45号線から撮った写真です。
海が奥に見えますが、津波の前は、この国道と海の間に気仙沼線が走っていたのです。
それが、今はどうでしょう。線路さえなくなってしまいました。言われなければ、ここに電車が走っていたなんて、わからないですよね。
津波の被害がなかったところは、大震災があったなんて、全くわからないところもすぐそばにあります。
一方で、全く何も無くなってしまった・・・こんな風景もあるのです。
また、この写真とは別の場所で、その地元の方は、車を運転しながら淡々と、「染谷先生、ここから、海が見えるでしょ。津波前は、ここからは、全く、海なんて、見えなかったんですよ。それが、何もなくなったから、よく、見えるようになったの」と話していました。
僕は、ただうなずくしか、なかった。
そして、僕が出来ることとして、こうやって、記憶が風化していかないように、ちょっとずつ、記録を残していこうとおもいます。
そめクリの日常